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2006/01/27

永久ゴマの永久を計る

永久ゴマ」という玩具があります。その名の通り永久に回り続けるコマ……のはず。
しかし実際には摩擦などの減衰要因を排除できない以上は、地上で回す限りはいつかは止まるはずです。ではそのいつかとはどの位でしょうか。実際に計ってみました。
 
 
 
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永久コマ」自体は、思い付いたその日に川崎アゼリアの「王様のアイデア」で購入しました。2000円切るぐらいの値段だったはず。
 
 とは言っても、私も普段は働いている人ですし夜は寝ていますから、回り続けるコマをじっと監視し続けるというようなドモホルンリンクルなことはできません。そこで登場するのはwebカメラです。これを使って記録します。
(いえ、実際の処は「webカメラで何ができるか」を考えて、今回のネタにたどり着いたのですけど)
 そして マイクロソフトの無保証(かつ無料)ツール PowerToy for XP "Webcam Timershot" を使い、インターバル撮影を行います。撮影間隔は9分としました。なぜ9分かといえば、10分間隔だと見た目に面白くないから。
 
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他に「何故か」9V電池が必要ですが、この点は気にしなくて良いでしょう。9Vの電池はカメラと一緒にヨドバシカメラで購入(9Vの角形電池は一種類しか見つからなかった)
 ここまで、費用は約5千円ほどです。(永久ゴマ+webカメラ+9V電池)
お金を掛けずに実現することも、今回は気を付けています。
 
P1290075
 
 開始前に、今回の計測に当たり以下の通りルールを設定しました。
 


・時間は回し始めた時刻から、コマが完全に停まるまで。
・ただし何かのはずみで台から飛び出して止まってしまった場合は「事故」として、気がついた時点で台に戻し復帰させます。
・また、止まってしまった場合でも、気がついた時点でその場で再度回転を試みます。それでまだ回転が持続するようでしたら、これも事故という扱いとしてそのまま続行します。
・再始動しても数分内に停まるような状態になった時点で、実験を終了とします。
 

 
P1290076
 
 準備を済ませ、実験を開始したのは1月18日22時。パソコンの横にスキマを作ってコマの台とカメラを設置。*電池を入れて*コマを回しました。
 
 

表示.jpg 
2006/01/18 22:00 実験開始です。なお写っているのは私の手のひらです。
(この画像をクリックすると、動画全編が再生されます。(avi形式/5.734Mbyte))
 
Pic_2257460118
 
2006/01/18 22:57 開始後ほぼ1時間、全く順調に回っています。
 
 
Pic_0206560119
 
2006/01/19 02:06 寝てます……でも激しく動き回るコマがカツカツとうるさいです。
 
 
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2006/01/19 05:07 なんだか明るくなってきました。
 
 
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2006/01/19 07:04 起床時間になったので起きました。まだ景気よく回っています。
 
 
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2006/01/19 10:45 自分の部屋が昼にはこんなに明るくなっているとは知りませんでした。
 
 
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2006/01/19 18:02 まだまだ激しく動いています。
 
 
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2006/01/19 21:09 帰ってきましたけど、まだまだ全然平気です。

 
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2006/01/19 22:05 まる1日経過
 
 
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2006/01/20 07:05 再び起床時間。行ってきます。しかしこの後恐ろしいことが起きるとは、全然気が付きませんでした……
 
 
Pic_0817550120
 
2006/01/20 08:17 この辺から、背後の時計に注目してください。
 
 
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2006/01/20 09:39 何故か知りませんが、時計は横滑りを始めました。そして
 
 
Pic_1127070120
 
2006/01/20 11:27 不意に、消えてなくなっちゃいました
 
 
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2006/01/20 22:25 この日は帰るのも遅かったので、結局時計が元に戻ったのは11時間後でした。
ちなみにこの辺になるとコマの動きも右側だけで回るようになり、回転音などもかなり小さくなっています。
 
 
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2006/01/21 01:25 さらにコマの振れが小さくなり、殆ど一点で回るようになりました。
 
 
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2006/01/21 03:31 止まりました2日と5時間30分くらいという短い永久でした。
 
 
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2006/01/21 10:08 しかもこの日は土曜日でしたので、目が覚めたのはこの時間。どうしようかと思いましたけど、当初のルール通りここは再度回してみました。するとそのまま再び調子よく回り始めましたので、計測自体はそのまま続行することとしました。
 
 
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2006/01/21 15:05 再開当初こそ、景気よく動いていましたけどこの時間位から、また一点で留まって回るようになりました。
 
 
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2006/01/21 15:41 で、再び停止
 
 
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2006/01/21 15:50 念のため再度回してみましたが……
 
 
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2006/01/21 16:26 やはり30分程度で停止。これが限度として、ここまでで計測を完全に終了しました。


 
 
 結論:電池は3日保たない。
 
 もちろん玩具ですし、おもちゃとしてならば面白いのはそうなのですけど、インテリアとするには電池の持ちは短すぎますかね。
 
 
 
 
追記(06/02/13):
「1000円あげるから」掲載写真の“ぬいぐるみ”が気になる方は ここ を参照して下さいな。 
 
 
 
 
 
蛇足:「永久ゴマ」の原理については、この辺などから手繰ってくださいな。

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