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2006/05/12

近代製鉄発祥の地にて(九州徘徊の1)

 九州での徘徊での話その1、ということで。以前に何回かやってる「テーマパークの回りを徘徊する」的の……要するに「徘徊ネタ」です。
 ちなみに過去には「大阪のテーマパーク」、「倉敷のテーマパーク」、「川崎の遊園地」、「舞浜のテーマパーク」などなどを記事としています。……でも今回は、回りを徘徊するわけでは無いですけどね。
 
 
 
 
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 5月5日の子供の日には、この絶叫ライドで賑わうスペースワールドに居ました。
でも今回の話題はココではありません。
 
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 その塔の向こうに垣間見える、この塔について。
 
 
 
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 お昼に一度スペースワールドを抜けた私は、ひとまず「スペースワールド駅」前まで戻りました。目的地はその向こう側にあります。
 
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 でも最短距離で突っ切ろうと線路沿いに進んでこの階段を上がってしまうと、スポーツデポの敷地内に入ってしまいます(^ ^;) 行く方は、まず一度スペースワールド駅前の道を博物館方向へ進んでスポーツデポを迂回してください。
 詳細は地図を確認してくださいな。
 
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 歩いても大して掛からず、ここにたどり着きます。
 
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 振り返るとスポーツデポ、その向こうにスペースシャトル。
 
 
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 ここに在るのは「東田第一高炉」、明治34年にこの地に建設された官営製鐡所の第一高炉です。昭和37年に今の形となり、昭和47年まで使用されたという話です。
 
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 その後一度は老朽化のため解体寸前まで行ったそうですけど、平成4年に保存が決まり修復、現在の状態に至ります。
 
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 ちなみにこれはスペースワールド観覧車からみた姿。よく見えます。
 
 
 
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 これは高炉の土台。
 
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 鉄の壁で取り囲まれた高炉には、高い圧力に耐えられるようになっています。それにより中での処理がより効率よく行われます。
 
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 年月を経た高炉の底は、焼けこげていました。
 
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 鉄鉱石などの原料と燃料のコークスは、この傾斜塔で高炉の上まで運ばれます。
 
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 さらに熱風炉で暖めた千~千2百度の熱風を送り込んでコークスを燃やし、原料を溶かし還元反応により酸素分を除去します。そうして、原料の鉄鉱石は銑鉄となるのです。だそうです(^ ^;)を
 
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 高炉の手前に立っていた3本の白い円筒が熱風炉です。
 
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 溶けた鉄は高炉下のここから出てきます。
 
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 それを堰に流します。
 
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 それにしてもごつい耐熱服です。もちろん流れ出ている銑鉄は千4百度にもなったそうですからそりゃ熱かったでしょう(x x#)
 
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 流れ出てきた銑鉄は、鉱滓を取り除いた上で
 
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 下の階へ。
 
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 そしてトーピードカーで、製鋼工場へ運ばれます。
 
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 と、歴史的遺物である偉大な高炉を間近に見る事ができるのですけど……
 
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 ものの見事に誰も居ませんでした。
 5月5日のお昼頃です。もちろんスペースワールドには沢山の人が居ましたし、スペースワールド駅前-博物館前当たりにも芝生の上に何人もの人を見かけたのですけれども。
 
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 こういう観光地に在りがちな物もあったのに(^ ^;) 
 
 と書いている割に、スペースワールドに来たのは数回目なのにこの高炉の存在は……存在は知っていたけど場所は認識してなかったですけど。ループコースター「ヴィーナス」に乗ると、最初の巻き上げの際にその姿は視野にはっきり入りますのに……それでも気が付いてなかったデス。要するにその存在に気が付いていない人は他にも沢山居そう……とは思います。
 今後は近辺に「産業技術博物館」の建設が予定されています、それと関連つけての展開はあるとも思います。また再び、脚光を浴びる時も来るでしょう。
 
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さて、
 高炉史跡広場にはこういう物もありました。八幡製鉄所の測量原点だそうです。他にも転炉なども敷地内に飾ってあります。まぁ今は人も少ないし、スペースワールドの混雑や「絶叫ライド」に疲れた人には良いかも、としておきます。 まぁ私はこういう「工場物」は好きですし、古い建造物もでかい建造物も好きですから、こういう存在自体でもうご飯何杯も食べられるデス(^ ^;)
 
 
 
 
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 そして。夜になりましたので松山へ移動……のその前に、これはスペースワールド駅のホームから。もう目の前です。
 
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 高炉の上には、操業開始年を示す「1901」の記念プレート。
 20世紀の時代を示す記念碑として、高炉は21世紀の今も、また未来にも存在しているのです。
 
てな処で。この項はここまで。

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