福岡オリンピック会場(予定地)を行く(九州徘徊の3)
今回も5月に取材したネタでその最後です。Jリーグネタとの間合いを考えたのと、ギミックを仕込むために時間がかかって、このタイミングとなりました。
5月1日、福岡にて。どんたくの準備が進んでいる時でした。
3日と4日は、この通りいっぱいに人が溢れます。とはいえ、今回のネタはどんたくとは関係有りません。
まず海の方へ進みます。
そして到着したのは、博多ポートタワー。(福岡タワーとは違います)博多湾岸でもほぼ中央に位置しており、船舶無線用のラジオタワーとして利用されています。別名「パラダイスタワー」以前この場所に在った「博多パラダイス」という複合施設の一部だったからだそうですけど……。ちなみに現在は温泉施設が在ったけど、潰れてた。
前振りはここまで。
現在福岡市は、2016年に向けてオリンピック誘致をぶち上げています。「2008年の北京の8年後に、アジアに誘致できるわけ無いやん」という根本的な処は置くとしてね。恐らくは2016年はアメリカのどこかになりますから、引き続き2020年に誘致を引っ張るつもりでしょう。
そういう事は書いてありませんが、まぁ現時点での福岡市の主張は公式サイトの既述をご覧ください。
そして、そのサイトの中の「競技会場配置計画」をご覧ください。福岡市内の会場は幾つかに別れていますが、メインとなる「天神・マリンメッセクラスター」に注目します。
(以下に想定地図を引用します。福岡・九州オリンピック招致推進委員会公式サイトより)
詳細は個別に説明しますけど、現在地の博多ポートタワーは、紫の丸になっている「オリンピックセンターゾーン」に位置します。その名の通り、このエリアの中央です。
ようするに今回は、来るか来ないか判らないオリンピックの「会場に予定されている場所」の現状を見て回るというか徘徊する事によって実際の会場を想像しよう、という目論見です。
タワーの上から、オリンピック会場に予定しているこの場所を眺めてみます。
……と書いて写真を並べても、この辺知らない人にはピンも来ないでしょうから。以下の写真のうち枠付きの物は、マウスオーバーラップすることにより地図上でのおおまかな場所と向きが確認できるようにしました。
ちなみにこのタワーに登るのは「無料」です。
窓ガラス越しなので網掛かってますけどそれは気にしないで。
高速道路の向こう左の海を囲っている部分は、「福岡ボート」競艇場です。ここに「オリンピックスタジアム」を建設する予定というのです。
手前側には「屋内競技ゾーン」奥には選手村を建設するそうです。
船が停まっている付近には、「メディアゾーン」が造られるそうです。
ちなみにタワー付近には「オリンピックセンターゾーン」何が造られるのは子細不明。
ちなみにここにはちいさなお宮が在りました。
これは既存施設のマリンメッセ。オリンピックでは柔道やレスリング競技で使うそうです。
こちらは国際センター。相撲の……いえ、オリンピックではテコンドーと卓球で使用する予定。
あと視野を西に向けると、福岡ドームも見えます。野球と、そして競泳競技を行うそうです。(野球競技は復活する予定なのだだそうで)
タワーから下りて、周りを見回してみました。
次は競艇場に。開催日ではなかったので中には入れませんでした、残念。
(翌日から「どんたく特選レース」ということで、練習中らしいボートはタワーの上からも見えていました)
自らの運命を判っているのか、誘致する気満々です。
でも、工事中でした。数年後に取り壊されるかも知れないのに。
高速道路を潜ります。
湾岸沿いと言うこともあって、この辺は倉庫が多かったです。
ちなみに右の建物はラブホ……
そしてとうとう、入れない処に。
反対に、タワーを見てみました。
ここから先は進めません。
それでも回り込んで、行ける所まで行ってみました。
オリンピックをやるとなると、こういう倉庫などすべてを「立ち退かせる」事になるわけですね……何処に?
(もちろん人工島に、でしょうけど)
戻ります。
この辺の倉庫も、人工島へ行くのでしょうか?
ちなみに計画では、競艇場は無くなるわけではなく「こっち側」に移設するのだそうです。(オリンピックではカヌー競技の会場として使用)。
タワーの上からも見えましたけど、これは国際センターです。相撲の九州場所でおなじみ。
こちらはマリンメッセ。世界水泳を誘致した時は、ここに仮設プールを設置しました。同じ技術を使うと、福岡ドームにプールを設置する事も可能、と言う事だそうで。まだなんかピンが来ませんけど。
さらにマリンメッセの先に……も進めませんでしたので、徘徊はここまでで終了としました。
まぁ現場を見ただけの感想としては、オリンピックを誘致するにしても「なぜここに」競技場を造らなければならないのか、正直理由は判りませんでした。競艇場はまだしも、多くの倉庫など民間施設が多数在る処に敢えて、という事が尚更不思議です。
まぁまさか、人工島の利用促進のために「既存機能を無理矢理そこに追いやる」のが目的というわけでもないでしょうが……。
いつもならこれで終わりなのですけど。記事には「オチ」が必要らしいので、今回はもう一ひねりします。
実際、ここにオリンピックスタジアムが出来たらどうなるのか? 特別にお見せしましょう!
(クリックで全貌がポップアップします)
いえ、「福岡オリンピック予定地(google maps)」の地図上に同スケールの「横浜国際競技場(google maps)」を張り付けただけですけど(^ ^;) しかも横浜国際は7万席に対し、福岡のここに造ろうとしているのは4万席+オリンピック用に仮設の9万席のスタジアムなので、明らかに横浜国際よりも一回りは大きいのですけどね。日本ではこれが最大サイズなので仕方ありません。あくまで目安と言うことで。
他も「可能な限り再現」と言う事で、サブグラウンド、競艇場は移転する予定の場所に(反転して)配置、また屋内競技場としてマリンメッセのコピーを並べ、メディアゾーンには(近いサイズと言う事で)幕張メッセを張り付けてみました。もちろんこのままそっくりには絶対なりませんけど、「この場所に巨大陸上競技場ができるとどうなるか」そのイメージはこうなるということです。
(クリックで全貌がポップアップします)
さいごにおまけ。記事を書いている今6月30日はワールドカップ開催中なので。
横国の代わりに「ベルリンオリンピアシュタディオン(オリンピックスタジアム)(google maps)も張り付けてみました。こちらもキャパは7万2千席なので、予定のオリンピックスタジアムより小さいはずです。
なお筆者は福岡オリンピック誘致について、「賛成の立場」でも「反対の立場」でもない位置から記事を書いている事を明記しておきます。ただまぁ、最後の最後に、最後の疑問を書いては置きます。「どうして博多の森陸上競技場(google maps)を使用しないの?」
この項終わり。
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